日本の漆喰の歴史

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日本の漆喰の歴史

読みもの

2017/05/12 日本の漆喰の歴史

歴史から学ぶ漆喰のはなし。

 

シルクロード経由で1400年前に日本へ来た「漆喰」。

 

漆喰とは石灰石を主原料にした建築材料です。

 

最も古い漆喰の建築は、12000年前メソポタミア文明の遺跡が確認されています。(2009年)

 

 

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当時は壁材としてではなく、ペースト状であり堅牢(けんろう)になるということから石と石をつなぐ接着剤として使用されていました。

※堅牢(けんろう):物がしっかりと、壊れにくくできていること。

 

壁材としては5000年前から欧州でも本格的に使われ、高機能な漆喰はお城から一般住宅まで木や鉄と同じように幅広く使われる一般的な建材になりました。

 

石灰石を焼き、水や繋ぎを混ぜて漆喰を作る秘伝の漆喰製法は、シルクロードから火薬技術などと一緒に1400年前の日本へ伝わったとされています。

 

しかし・・・

 

日本で漆喰を作るには大きな問題があったのです。

 

 

良い石灰石が採れない!日本の石灰土壌(+o+)

 

 

調湿、堅牢、空気浄化など優れた機能を持つ漆喰ですが、日本ではお城や豪族の蔵など一部の資産家の建物にしか使われていませんでした。

 

その理由は良質な石灰石の産地が日本には5ヵ所しかなかったということにあります。

 

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土佐灰(高知県)

野洲灰(栃木県)

美濃灰(岐阜県)

近江灰(滋賀県)

豊後灰(大分県)

 

 

石灰は石灰でも漆喰に精製できる部位は一部しかありません。

 

希少な素材だった為、大変高価なものになったからです。

 

その為、関東より北の地域は、元来漆喰の建築物は少なく杉を使った建築がほとんどでした。

 

一般市民が使えなかった漆喰・・・

 

それがある時期から一般市民の住宅へも使われるようになりました。

 

 

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次回に続く・・・

 

 

 

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