日本の漆喰の歴史~続編~

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日本の漆喰の歴史~続編~

読みもの

2017/05/14 日本の漆喰の歴史~続編~

徳川吉宗の決断と日本独自の漆喰製法!

 

今から300年前の江戸時代。

 

密集した居住区では、火事が多く社会問題となっていました。

 

20万人の人口のうち、3万人が火事により命を失う事態!

 

そこで8代将軍徳川吉宗は、一般住宅へも土蔵造りを推奨することで、耐火性の高い建物を増やすことにしました。

 

土壁のままでは耐久性が無いため、漆喰を仕上げに塗る必要がありました。

 

当時は良質な石灰石が希少であり、石灰石を得る為には、江戸から一番近くでも栃木県まで足を運ばなければなりません。

 

そこで時の左官職人は、当時マイナーだった製法・・・

 

石灰質の「貝殻」を焼いて石灰石の変わりにする「貝灰」という技術を汎用化しました。

 

海に囲まれた日本には貝殻が多くあり、さらに石を焼くよりも貝殻の方が低温で焼成することができます。

 

この貝殻につなぎのスサやワラを混ぜ、海藻糊を混ぜ熟成させることで急激に増えた漆喰の需要に対応できるようになりました。

 

そうして日本では、ようやく300年前から一般住宅へも漆喰の採用がされるようになりました。

 

江戸時代を経て、明治には西洋建築を取り入れさらに日本の左官は進化していきます・・・

 

 

そして戦後、漆喰に大きな転機が訪れます!

 

 

土壁下地は時間やコスト、労力もかかります。

 

そのため、土壁下地から硬い下地(モルタル等)へ変わっていきました。

 

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日本の天然の漆喰は硬い下地には合わず、トラブルの発生も。

 

こうして、外壁の塗り仕上げ材には化学製品が入っているモノも出てきました。

 

成分が公開されていない製品がほとんどの為、明言できないですが、既成の漆喰で本当に天然素材or本当に国産素材のみの漆喰は減少しています。

 

化学製品を混ぜない『本物の漆喰』は正しい知識で施工する必要がある(-ω☆)キラリ

 

 

 

 

2回にわたり、漆喰の歴史について書いてみました(^^)

 

歴史から漆喰を知るのも面白いですよね。

 

なごみの工房で採用させてもらっているスイス漆喰については、

 

またの機会に・・・φ(..)φ(..)

 

 

 

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