スイス漆喰

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スイス漆喰

読みもの

2017/06/22 スイス漆喰

「スイス漆喰とは」

 

「漆喰」はヨーロッパ全域で5000年以上の歴史がある塗材です。

しかし社会が工業化するにつれ、ヨーロッパで使われ続けてきた伝統的な漆喰は現在ではほとんど姿を消し、現在使われる「漆喰」とは、化学物質や添加剤・砂を大量に加えた、いわゆる「石灰モルタル」が主流となり、本来の「本漆喰」はごくわずかになってしまいました。スイス漆喰はアルプス山脈から産出される超高純度な石灰岩を原料とし、バウビオロギーの理念の元、中世から続く伝統製法を現在も守り続けている「本漆喰」です。

また、スイスは多くの山に囲まれヨーロッパの中でも珍しく、降雨量が日本並に多い国であるため、スイスも日本と同様カビの問題を持続的に解決しなければなりませんでした。

スイス漆喰は天然成分100%でありながら、素材の持つ優れた性能によりPh13.1の強アルカリ性がカビの発生を抑え、嫌な臭いの成分である有機物を分解する力が最も優れた塗材であり、歴史に裏付けられた耐久性をも兼ね備えた塗材です。

 

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「天然100%」は安全ですか?

 

天然だからと言って安心はできません。安全の概念は年々厳しく変わっています。例えば「アスベスト」。天然鉱物で機能性が高く、当時は「魔法の鉱物」として重宝されていました。それから30年。アスベスト(石綿)による塵肺や肺癌などの健康被害を引き起こす恐れがあるとして大きな問題になりました。

スイスウォール製品(スイス漆喰)は「安全とは情報開示である」と言う考えから、定期的に世界最高の化学物質測定機関で成分安全試験を受けるだけでなく、製品の全成分を完全公開しています。天然成分100%と成分完全公開は今日だけの安全ではなく、100年後の安全も証明できる唯一の方法であると考え、「完全成分明示」に徹底してこだわっています。

 

 

「優れた空気浄化能力」

 

スイス漆喰の優れた空気浄化能力は、スイス国内の文献にも記されています。

中世に欧州で危機的な被害を与えた伝染病ペスト。王家のお城、教会など貴重な場所にはスイス漆喰が塗られており、「教会内部の人間の感染率が極めて低かったことから信仰心が高まりました。そして自宅も教会のように白く、漆喰を塗る人々が増えた」と。

現代の分析により石灰純度が極めて高いスイス漆喰と、その高純度漆喰からくる強アルカリ性Ph13.1による空気浄化能力が確認されています。スイス漆喰は、菌の繁殖や匂いにデリケートな、香りを重視されるワインセラーなどにも塗られており、レンツブルグ城やリヒティンシュタイン城などで、今も効果を体感できます。

 

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「カビから健康を守る」

 

アレルギーやシックハウス、喘息の原因は住宅の化学物質と言われていますが、実は化学物質と同じくカビが大きく影響しているのです。カビは温度24℃以上、湿度60%以上、Ph9以下の時に爆発的に発生し、室内に大量の胞子を放出します。その胞子を人間が吸い、健康障害になるのです。でもこのカビの発生しやすい条件は、日本では冬以外、一年中当たり前なのです。

ではそんな有害なカビを防ぐにはどうしたらいいのか?

それは太古からの知恵に答えがありました。カビが大量発生するには、もうひとつエサの要素が必要です。エサがなくてはカビといえども生きていくことはできません。そのエサの一つが化学物質の合成樹脂です。例えば塩ビクロスは空気を遮断するので結露を起こし、合成樹脂を含んでいます。ここに気温24℃以上が加わると「カビの大量発生」の条件が整うわけです。

では塩ビクロスの代わりに壁に漆喰を塗ると?

漆喰の調湿性で結露を防ぎ、漆喰の強アルカリ性がカビの発生を抑えます。もちろん天然100%ですから、エサである合成樹脂は含みません。

漆喰のかべ、特に強アルカリ性の高いスイス漆喰は強力にカビの発生を防ぐ効果を持つことが古代から知られているのです。Ph11以上の強アルカリ性の環境ではほとんどの菌は生きていけません。ちなみに塩ビクロスや土壁は一般的にPh9以下の酸性です。

 

 

「持続可能で手入れが安易な素材」

 

スイス漆喰は歴史が証明するように、長期に渡り使用できる素材です。スイス漆喰が固まるのに必要なものは、接着剤などではなく、空気中の二酸化炭素を必要とします。二酸化炭素を吸収することで「漆喰」から元の「石灰石」になる「再石灰化」という反応で年々堅牢さが増していきます。この再石灰化反応は100年続くとされています。天然成分のみで作られており、不純物が少ないためメンテナンスの際は、塗り替えではなく上から塗り重ねることができ、塗り重ねることで再び美観を取り戻し漆喰の能力が強化されます。

 

 

日本の気候と工法に適したスイスの「本漆喰」

 

スイス漆喰は他のヨーロッパの漆喰とは大きく異なります。それはスイスの気候がヨーロッパでは珍しく、日本とほぼ同等の降雨量があり、日本同様湿気やカビの問題を抱えていたからです。スイス漆喰は雨の多い国だからこそ、石灰純度を極限まで高めカビ抑制の機能を充実させた漆喰と言えます。石灰純度の高さは高い遮熱効果も生み、国内では瀬戸内気候の温暖地(岡山・広島・香川)はスイス漆喰の能力が通常よりも発揮されやすく適している地域になっています。

 

 

 

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