正しく永く付き合う木の話① ~床材 杉~

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正しく永く付き合う木の話① ~床材 杉~

読みもの

2022/01/03 正しく永く付き合う木の話① ~床材 杉~

 

一般的に床材はお施主様の好み、もしくは予算で決まることも多いかと思うのですが…

 

なごみの工房では床材は、主に『無垢の杉』を使っています。

 

杉をおすすめしている第一の理由は…冬は暖かく、夏はサラっとしているから。

 

杉(針葉樹)はどちらかというと柔らかい木なので、傷を嫌がる方は、広葉樹のカバやナラ、オークなどを好む方もいらっしゃると思います。

 

広葉樹は針葉樹より硬いので傷付きにくいかもしれませんが、ただその硬さゆえに『冷たい』。

 

これは広葉樹と杉の板を踏み比べてみるとよく分かります。

 

 

 

 

杉の断面を電子顕微鏡でみると…

 

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ダンボールのように空気層がとても大きいのが見てとれます。

 

杉は特に空気層が多く(空隙率)その7 割を占めます!

 

熱伝導率の低い空気層が多くを占める細胞構造のおかげで、冬場は足元がヒヤッとしにくく暖房効率を高めてくれます。

 

そして無垢の木は自然と呼吸をしますので、湿気を吸ったり吐いたりして湿度を調整してくれて、湿気の多い夏でも床がサラっとしています。

 

 

 

 

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床の冷たさは何も樹種だけの問題ではありません。

 

杉でも塗膜のある塗装をしてしまうと冷たく感じてしまったり、手触り・足触りが全然違います。

 

汚れないように、傷がつかないように、と便利さを求めれば求めるほど、本物の木の良さからどんどん遠ざかっていくような気がします。

 

なので、塗装は基本、表面に塗膜を作らない浸透性のある塗料を使います。

 

 

 

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どんなに優れた加工をされた合板フローリングでも、いつかは傷や汚れが付きます。

 

表面が平滑でピカピカであるがゆえ、付いた傷や汚れはとても目立ちます。

 

また細かい傷がたくさん付くと、くすんで輝きを失っていき、『古く』なっていきます。

 

時が経つにつれその価値が目減りしていくというわけです。

 

 

 

逆に、日に焼けて深みを増し、人が歩くほど表面が磨かれツルツルになっていく杉は、

 

使い込んでいくにつれ、新築の時とはまた違う味わいが出て、表情が美しくなっていくように思います。

 

時を経て使い込んで美しく変化していく…『古美てゆく』という言葉がぴったりです。

 

 

 

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そして、身近に多くあり、手ごろなコストを兼ね備えつつ、断熱性や柔らかさを持っている…

 

床には『杉』推しです(^^)↑

 

 

(もちろん、床の樹種は沢山ありますし、暮らし方、使い方によって適材適所もありますので相談して下さいね)

 

 

 

 

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