084-965-6602
〒720-2104 広島県福山市神辺町道上18-3
営業時間:9:00~17:00
自然素材=漆喰=なごみの工房
【漆喰について】
良く、『壁が呼吸する』って聞くことありませんか?
私たちも良く使う言葉なのですが…
漆喰にはミクロの孔(穴)が無数に空いており、その穴が空気中の湿気を吸収したり、放出したりします。
(↑このことを壁が呼吸すると言っています)
また漆喰は湿気を吸って吐く、というサイクルの中で漆喰表面に結晶膜ができます。
吸って吐く、濡れて乾く、が結晶膜で繰り返されることで表面を浄化し、きれいな状態を保ちます。
穴が沢山空いている構造(微多孔質構造)は、
通常は…「水も浸み込む」=「水が中に入ったらもろくなる」
となるはずですが、漆喰は外壁にもよく使われている素材。
外壁なのでもちろん雨が当たりますが、この結晶膜のおかげで強度を保ちます。
しかし、日本のような多湿な地域で、さらに常に雨が当たる場所や外観デザインでは、
ある程度、漆喰の外壁は【濡れる+吸う】ができるのですが、
限度があり、吸い込みきれなくなると、さすがに水分で飽和状態になり内部も水漬し、そうなると、やはり漆喰も脆くなります。
ですから、木と漆喰を住宅の外壁に使う際は、濡れて乾くことが大切であり、濡れっぱなしや乾きっぱなしにならないようなデザインが必要不可欠。
建築の歴史は新建材より、遥かに木や漆喰の歴史の方が長いため必然とそれを考慮するようになりました。
雨で傷むのを防ぐために軒をしっかり出し、漆喰へ直接雨や水があたり続けないようデザインで工夫したり、抑えという左官技術で表面を更に強くしたり、表面に漆喰油という油を塗り撥水性を高めたり。
昨今は土地の制限を考慮したり、建築費を抑制しつつ、かっこよく見せるためのデザインで、軒がない箱型のデザインが「デザイン住宅」として世間にあふれていますが、軒なしの戸建てデザインの歴史は1963年くらいから。
つまり50年くらいしかなく、それまで降雨量の多い国の戸建てでは歴史上なかったデザインなんです。
しかも、日本は世界平均の2倍雨の降る国。
なごみの工房ブログ↓
世界×2=
http://nagominokoubou.jp/blog/2224/
これだけ雨の降る国は先進国ではスイスとニュージーランドくらい。
雨を考慮した住宅デザインをする必要があります。
【漆喰に入れる糊の役割について】
スイス漆喰には糊は入っていません。
でも国産漆喰には糊を加えます。
糊を加える加えないの理由は、製造方法と下地によります。
国産漆喰の糊は海藻や銀杏草から作られたりしていますが、遡ると、お米からできる米糊は奈良時代から江戸時代まで多く使われていたそうです。
しかし、お米は年貢になり高価なので時代の流れとともにマイナーになり、
江戸時代からは、貝殻から漆喰をつくる貝灰技術と、
「徳川吉宗の土蔵造りの推奨」…今でいう建築基準法の改正があり、漆喰の需要は増えました。
そこで広く普及したのが、安価な海藻や銀杏草を煮た液体を糊にする手法がメジャーになりました。
日本の漆喰の歴史~後編~
http://nagominokoubou.jp/blog/2235/
糊は「接着材」ではなく、漆喰の伸びをよくしたり、水持ちを良くする「保水」の役割。
日本の漆喰は柔らかい下地「土」の上に塗りますが、
スイスや欧州は硬い下地「石」や「モルタル」の上に塗ります。
土は水分を急激に吸ってしまうので、そのままだとひび割れたり、伸びなくて施工性が悪くなったり、剥がれたりするため糊を入れる必要があり、
土の上に塗る伝統的な日本の漆喰は全体の50%以上が糊でできているためローションのような質感になります。
糊を入れることで水持ちが良くなり鏝をあてる時間が長くなって作業性が良くなります。
固める接着力はあくまで石灰。
しかし、昨今の漆喰製品は海藻などの天然糊ではなく化学系糊を使う場合が多く、それは、素人でも施工が簡単になるよう密着力を高めるためと、アクやシミなどのトラブルを防ぐため。
というより現代の工法の石膏ボードやモルタルのような硬い下地に塗る場合はそこまで糊の含有量を高める必要はありません。
「この漆喰は糊が入っているから接着力がある」
なんてようなことを言う建築屋さんや左官屋さんは漆喰のことを知らないカモです。
お気を付け下さいm(__)m
色々書きましたが…φ(..)
漆喰の性能はもちろん、風合いや無垢の木や植物など自然のものとマッチするのも好きな理由の一つです☆
なごみの工房は、外壁材にスイス漆喰を使用しています。
~Build a house to steadily mind~
なごみの工房のブログより↓
日本の漆喰の歴史
http://nagominokoubou.jp/blog/2229/
日本の漆喰の歴史~続編~
日本の漆喰とスイス漆喰
http://nagominokoubou.jp/blog/2284/
スイス漆喰
http://nagominokoubou.jp/blog/2337/
漆喰と珪藻土
http://nagominokoubou.jp/blog/2803/
一覧を見る
TOP
【漆喰について】
良く、『壁が呼吸する』って聞くことありませんか?
私たちも良く使う言葉なのですが…
漆喰にはミクロの孔(穴)が無数に空いており、その穴が空気中の湿気を吸収したり、放出したりします。
(↑このことを壁が呼吸すると言っています)
また漆喰は湿気を吸って吐く、というサイクルの中で漆喰表面に結晶膜ができます。
吸って吐く、濡れて乾く、が結晶膜で繰り返されることで表面を浄化し、きれいな状態を保ちます。
穴が沢山空いている構造(微多孔質構造)は、
通常は…「水も浸み込む」=「水が中に入ったらもろくなる」
となるはずですが、漆喰は外壁にもよく使われている素材。
外壁なのでもちろん雨が当たりますが、この結晶膜のおかげで強度を保ちます。
しかし、日本のような多湿な地域で、さらに常に雨が当たる場所や外観デザインでは、
ある程度、漆喰の外壁は【濡れる+吸う】ができるのですが、
限度があり、吸い込みきれなくなると、さすがに水分で飽和状態になり内部も水漬し、そうなると、やはり漆喰も脆くなります。
ですから、木と漆喰を住宅の外壁に使う際は、濡れて乾くことが大切であり、濡れっぱなしや乾きっぱなしにならないようなデザインが必要不可欠。
建築の歴史は新建材より、遥かに木や漆喰の歴史の方が長いため必然とそれを考慮するようになりました。
雨で傷むのを防ぐために軒をしっかり出し、漆喰へ直接雨や水があたり続けないようデザインで工夫したり、抑えという左官技術で表面を更に強くしたり、表面に漆喰油という油を塗り撥水性を高めたり。
昨今は土地の制限を考慮したり、建築費を抑制しつつ、かっこよく見せるためのデザインで、軒がない箱型のデザインが「デザイン住宅」として世間にあふれていますが、軒なしの戸建てデザインの歴史は1963年くらいから。
つまり50年くらいしかなく、それまで降雨量の多い国の戸建てでは歴史上なかったデザインなんです。
しかも、日本は世界平均の2倍雨の降る国。
なごみの工房ブログ↓
世界×2=
http://nagominokoubou.jp/blog/2224/
これだけ雨の降る国は先進国ではスイスとニュージーランドくらい。
雨を考慮した住宅デザインをする必要があります。
【漆喰に入れる糊の役割について】
スイス漆喰には糊は入っていません。
でも国産漆喰には糊を加えます。
糊を加える加えないの理由は、製造方法と下地によります。
国産漆喰の糊は海藻や銀杏草から作られたりしていますが、遡ると、お米からできる米糊は奈良時代から江戸時代まで多く使われていたそうです。
しかし、お米は年貢になり高価なので時代の流れとともにマイナーになり、
江戸時代からは、貝殻から漆喰をつくる貝灰技術と、
「徳川吉宗の土蔵造りの推奨」…今でいう建築基準法の改正があり、漆喰の需要は増えました。
そこで広く普及したのが、安価な海藻や銀杏草を煮た液体を糊にする手法がメジャーになりました。
なごみの工房ブログ↓
日本の漆喰の歴史~後編~
http://nagominokoubou.jp/blog/2235/
糊は「接着材」ではなく、漆喰の伸びをよくしたり、水持ちを良くする「保水」の役割。
日本の漆喰は柔らかい下地「土」の上に塗りますが、
スイスや欧州は硬い下地「石」や「モルタル」の上に塗ります。
土は水分を急激に吸ってしまうので、そのままだとひび割れたり、伸びなくて施工性が悪くなったり、剥がれたりするため糊を入れる必要があり、
土の上に塗る伝統的な日本の漆喰は全体の50%以上が糊でできているためローションのような質感になります。
糊を入れることで水持ちが良くなり鏝をあてる時間が長くなって作業性が良くなります。
固める接着力はあくまで石灰。
しかし、昨今の漆喰製品は海藻などの天然糊ではなく化学系糊を使う場合が多く、それは、素人でも施工が簡単になるよう密着力を高めるためと、アクやシミなどのトラブルを防ぐため。
というより現代の工法の石膏ボードやモルタルのような硬い下地に塗る場合はそこまで糊の含有量を高める必要はありません。
「この漆喰は糊が入っているから接着力がある」
なんてようなことを言う建築屋さんや左官屋さんは漆喰のことを知らないカモです。
お気を付け下さいm(__)m
色々書きましたが…φ(..)
漆喰の性能はもちろん、風合いや無垢の木や植物など自然のものとマッチするのも好きな理由の一つです☆
なごみの工房は、外壁材にスイス漆喰を使用しています。
~Build a house to steadily mind~
【漆喰について】
なごみの工房のブログより↓
日本の漆喰の歴史
http://nagominokoubou.jp/blog/2229/
日本の漆喰の歴史~続編~
http://nagominokoubou.jp/blog/2235/
日本の漆喰とスイス漆喰
http://nagominokoubou.jp/blog/2284/
スイス漆喰
http://nagominokoubou.jp/blog/2337/
漆喰と珪藻土
http://nagominokoubou.jp/blog/2803/
住所:〒720-2104 広島県福山市神辺町道上18-3
電話番号:084-965-6602
営業時間:9:00~17:00
定休日: 水曜日